アメリカの銃乱射事件。安全な都市は…
またもや今週アメリカで銃乱射事件が起きてしまいました。カリフォルニア州のサウザンドオークス市にあるバーで男が銃を乱射し12人を死亡させたのです。
2018年に起きた銃乱射事件はこれで既に307件目になるそうです。328名もの尊い命が奪われています。この数の大きさに恐怖を覚え、悲しみを感じずにはいられません。
犠牲になってしまった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます…。
現時点で307件ということは単純計算で一日1件の銃乱射事件が起きているということです。アメリカ東部ペンシルバニア州ピッツバーグにあるユダヤ教礼拝所で、男が11人を殺害した銃乱射事件はほんの10日程前です。アメリカ東南部フロリダ州ブロワード郡パークランドの高校で元生徒が17人を死亡させた銃乱射事件は2月ですが、その後全米で学生達による大きな銃規制運動が繰り広げられたのはまだ記憶に新しいです。しかし、それ以外にも私達が知らない多数の銃乱射事件が起きているということです。
悲しいことにこの銃の問題は何も努力は報われず解決の方向に向かっていないということなのでしょうか…。
今回銃乱射事件が起きたアメリカ カリフォルニア州のサウザンドオークス市は、アメリカの民間調査機関ニッチ(Niche)社「アメリカで最も安全な都市」ランキングにおいて第3位に位置付けられていた都市でした(国税調査やFBIからの情報を元に窃盗、車両窃盗、殺人率等の公共犯罪データを分析してランキング)。本来安全であるとされていた都市で起きたこの悲惨な事件は住民に大きな衝撃を与えております。問題ある人物でも銃を握れてしまうアメリカ社会においては、残念ながらどの都市においても安全だとは言えないということなのでしょうか。
ところで、ワシントン州の都市ではベルビュー市(シアトルから約15分東にワシントン湖を渡った都市)がニッチ社の「アメリカの最も安全な都市」ランキングで16位に選ばれております。又、ワシントン州では6日から集計が始まった中間選挙で「ワシントン州で銃規制を強化するイニシアチブ1639(Washington Initiative 1639, Changes to Gun Ownership and Purchase Requirements Measure (2018)」が賛成多数で可決されました。銃の購入可能な年齢を18歳から21歳に引き上げ、銃購入者のバックグランドチェック(身元調査)の厳格化、銃引渡しまでの待機期間の設置他、銃規制を強化するイニシアチブです。
銃規制を応援したいと思います。全米で銃規制が強化されることを願います。
銃の恐怖を感じずに生きていけるアメリカ社会がいつの日か訪れることを願います…。

銃乱射事件に関する衝撃的な数字(NBCニュース)
スポンサーリンク