子供達の多様性を受け入れ評価するアメリカの学校
アメリカの学校の良いところの一つは子供達の多様性を受け入れ評価する(学業成績以外の側面も評価する)ところだと思います。
先週長男が表彰されるということで学校に行って参りました。平日の放課後に行われる、表彰される生徒達とその親族だけが集まる小さな表彰式です。選ばれた15名程度の成績優秀者または模範的生徒が「Academic Distinction & Honorable Citizenship」と書かれた賞状と小さな粗品を受け取り、先生方がその表彰理由を称えます。式の締めくくりには「あなた方はこの学校を良くすることに大きな貢献をしてくれています。ありがとう。」とのお褒めの言葉を頂き、用意されたお菓子やジュースを食べて団欒出来るようになっています。
先生方は子供達の次のような点(性格、姿勢、行動力、統率力、チームワーク)を評価しておりました。
先生A: 「こちらの生徒さんは本当に性格が素晴らしいの!私も人間だから「今日は少し体が重いな」と思って教室に入る日がない訳ではないけれども、この生徒さんはいつでもパッと明るく授業が開始しやすいクラスムードを作ってくれるの。周りの皆んなから好かれているわ。いつもありがとう。」
先生B:「こちらの生徒さんに先日驚かされました。正直、勉強では今まであまり積極性を感じたことがなかったのですが(笑)この間の銃乱射事件があった後「自分も何か行動を起こしていいか?」と聞いてきたのです。そして先日のStudent Walkout(銃規制運動)に大きな貢献をしました。自分の価値観や信念をしっかり持っていて、そのためであれば自ら積極的に行動を起こす力の持ち主であることが分かりました。」
先生C:「こちらの生徒さんはいつも大人しく教室で目立つことはしないのですが、実はいつも「何をすべきか」を的確に理解し実行してくれています。シャイ(恥ずかしがり)ですが優秀であることを私は知っています。いつもありがとう。」
先生D:「こちらの生徒さんは8年生ですが、先日のStudent Walkout(銃規制活動)を学校全体の活動にまで広め生徒達をまとめる素晴らしいリーダーシップを発揮してくれました。」
我が家の長男は英語の先生から表彰してもらいました。「99%(宿題、試験、参加度合い等の評価合計)なのに残りの1%はどうしたら達成出来ますか?と聞いてくるぐらい達成志向性が高い生徒です。今年から学校に入りったばかりで授業中は大人し目ですが、いざグループ活動になるとチームワークを発揮し大きく貢献してくれます。」
「うーん、そんな自分の学業成績1%なんてどうでもいいから(^_^;) 、もっと周りへのリーダーシップや優しい性格を培って下さい。」と思わずにはいられませんでしたが長男に笑顔で拍手を送りました。。

シアトルの中学校(ミドルスクール)校舎
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