学校での携帯電話使用について
9年生の長男が通うシアトル某私立高校にて保護者会がありました。最後の質疑応答時間には「学校での携帯電話使用の是非」について様々な意見が出てきました。
父兄:「いっそ学校での使用はミドルスクール(中学校)の時のようにハイスクール(高校)でも禁止にして頂けないでしょうか?」(※ここは小学校から高校までの私立一貫校です)
教頭先生:「禁止するには学校側から一方的に子供達に言うのは問題があるように思えます。子供達に『どうしたいのか。どうすべきだと考えるか。』意見を聞くことがプロセスとして必要だと思います。」
父兄:「何故ですか?トップダウンで他のルールが決まっているように携帯電話禁止ルールを決めることに何が問題があるのですか?」
父兄:「トップダウンでルールを押し付けるのではなく、高校生ともなったので主体的に考え自分の時間の使い方も決めて貰いたく感じます。」
父兄:「我が家ではいつも子供に『consume or create(浪費するのか創造するのか)』のどちら側の人間になりたいのかを問うています。子供に自分の行動の選択を意識させるよう働きかけています。」
父兄:「子供の携帯電話使用状況を確認すると昼休みにインスタグラムを使用しているのが分かります。携帯電話を触るのではなく折角友人達と共に過ごす学校ですので友人達と語らうなど携帯電話を触らない時間を過ごして貰いたいです。」
教頭先生:「簡単に『禁止』と言ってもこっそり使用するケースなどがあり禁止しきれない可能性もあります。」
父兄:「登校したら一箇所に置くようにさせ帰宅時にピックアップするというのはどうでしょう?」
教頭先生:「携帯電話は情報収集の為に有益な時もあります。」
父兄:「皆学校へパソコンを持参していますよね。携帯電話使わずパソコンを使用すればいいのでないでしょうか。」
父兄:「学校での携帯電話使用禁止案に賛成の方は?」半数ぐらいの父兄から拍手、、。
教頭先生:「大分終了予定時刻20:30をオーバーしてしまいましたのでご帰宅される方はどうぞご帰宅下さい。私はまだ暫くここに残っておりますので、まだお話しを続けたい方々はどうぞお残り下さい。」
私は帰宅いたしましたが、考えさせられました。シンプルに考え、私はどうにも携帯電話を見ながら人の目を見ないで話す人の態度がとても苦手です。人間同士対話をする時に相手の目を見ようとしないことに違和感を感じます。顔の表情や目も語るからです。学校に居る時間ぐらいは携帯電話を触らなくてもいいのではないか、という意見に賛成です。携帯電話は情報収集に便利ですが、仮説ー検証の思考プロセスの為の情報収集などをしたり、新しい考えの元となる情報を収集(create)出来ている子供達は少なく、どちらかというとゲームをしたりインスタグラムを見たりするだけの単なる時間の浪費(consume)で携帯電話を使用している子供達も多いと思います。学校に居る間は携帯電話を触らないで欲しいと思いました。直ぐに学校で携帯電話禁止のルールが出来るとは思えないので、我が家も子供達に「consume or create?」のどちら側の人間になりたいのかを考えさせていきたいと思いました。
ところで、保護者会の前には軽食とワインやビールが出される親睦会もありました。学校でワインやビール。なかなか楽しい晩でありました。。

九月。まだ乾燥して茶色くなっていない松ぼっくり。
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