日本と日本人の国際的プレゼンスについて
「日本は蚊帳の外」、「ジャパンパッシング(欧米の政府や企業などからの日本に対する関心が低いこと)」などと聞くと寂しく感じるアメリカ在住日本人です。日本人が多かったハワイ在住時よりも日本人がハワイより少ないシアトル移住後により寂しく感じます。国際社会の中で日本や日本人のプレゼンスが低くなっていくのは日本人として悲しいことです。
つい先程まで子供達はハワイのお友達と一緒にネットで繋がりながらゲームをしておりました。温かい友人達がいるハワイを離れるには大きな勇気と決断が要りました。しかし先日の学校説明会を終えてから更に強く思うようになったのですが、「日本人が少ないところに『ほら。ここにも日本人ちゃんと居ますよ!私達日本人です。どうぞ宜しくね!』と積極的に日本人の存在をアピールしていくのも必要かもしれない。その意味では日本人の多いハワイを離れ、日本人の少ないシアトルで生きていくのもいいかもしれない。」と思うようになりました。
「日本人の友人ならいる。日本を少し知っている。」とより多くの世界の人達に思って貰いたいのです。長男が夏から通うプライベートハイスクール(私立高等学校)でも次男が夏から通うプライベートミドルスクール(私立中学校)でもあまり日本人は見かけません。中国人はとても多いです(次男の学校)。
我が家の子供達が特に秀でて優秀だとは思いません。両親にしても平凡です。しかし普通に人間対人間として様々な国の方々と接していくことは可能です。子供達の場合は少人数制の学校に何年も通う訳なので、毎日の勉学やスポーツを通じて中国人をはじめとする諸外国に所縁のあるアメリカ人と深い絆を結んでいくことも可能でしょう。
一人でも多くの人々に「日本人を知っている。日本にも興味を持っている。」と思ってくれるよう日本人としてシアトルで生きていければ嬉しいです。子供達と一緒に小さな外交、草の根外交です。昨日は大学卒業後暫く連絡が途絶えてしまっていた友人達がジョージア州アトランタ及びエジプトのカイロで子育てをしていることが分かりました。それも何だかとても嬉しく感じます。
大前研一氏とユニクロ柳井正氏の対話集「この国を出よ」とは趣旨が違いますが、もし日本を出て海外で生活する機会があるのであれば日本を出て海外に行って貰いたい(自身のためだけではなく、そこで接する海外の人達に日本を知って貰うためにも)と思います。国の外交やビジネス上の国際競争・国際協力レベルの話ではありませんが、他国の人達と知り合いになるという小さな小さな草の根外交も私は大切だと思います。少しでも大好きな日本のために、、。

シアトル・ダウンタウン
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