トランプ大統領 vs 移民集団キャラバン
ついにアメリカ軍が国土安全保障省からメキシコ国境への部隊展開要請を受けたそうです(10/25/18 ロイター通信)。800~1000人規模で後方支援とインフラ整備での協力目的(国境警備隊が担う不法越境者摘発には直接携わらない)での要請だそうです。
貧困や暴力から逃れるために中米・ホンジェラスなどからの不法移民集団がいくつもの検問や国境を強行突破してアメリカを目指しております。アメリカへの不法入国を阻止するために、アメリカ軍が協力することとなったのです。アメリカへ向かう途中の国々において移民集団キャラバンは、大型トラックでの強行突破、国境のフェンスを破壊、警察官への怪我などと問題を起こしております。
この移民集団キャラバンは「Pueblo Sin Frontera(国境なき人々)」と呼ばれる活動家団体が後押しし一時期SNSを通じ7000人を超える規模にまで膨れ上がっておりました。
トランプ大統領の「これはアメリカへのassault(攻撃)であり軍に協力要請をしてでもアメリカに不法移民を入国させない」といった強い発言や、「中米諸国がキャラバンを阻止しなかった場合には援助を停止する」といった発言を受け、中米諸国が帰国を要請したり、メキシコが既に約1700名の亡命申請を行ったことから、キャラバンの人数は4000人程度に現在は減っているとの報告もあります。しかし、それでも十分大量な人数です。
この問題は、中間選挙を目前に大きな政治論争へと発展しております。トランプ大統領をはじめとする共和党陣営が「このような事態を招いたのはこれまでの民主党政権に移民政策上の誤りがあったからだ」と声を荒げているのです。確かに民主党政権は移民政策に寛大でした。
低賃金でも働いてくれる移民がアメリカ経済下支えに必要であったという現実に対し、移民受け入れの拡大は治安悪化に繋がるという現実もあります。貧困や暴力で苦しむ移民を受入れ助けてあげたいという考えもあれば、既に年間100万人も合法的に移民を受け入れているアメリカは一体何人まで移民を受け入れればいいのか(限度をがなくて良いのか?)という考えもあります。時間・お金・労力を使う合法的な手続き申請を行いながら夢のアメリカ移住を待たされている人々が多数おります。アメリカ国内においても貧困や暴力に悩まされ、救済を求めている人々がおります…。
とても難しい問題です…。
中米諸国のリーダーの皆さま!どうぞしっかり自国を自国民が住みやすい国にして下さい!!と強く思います。。
スポンサーリンク

シアトル近郊にあるウィスキー蒸留所