EB-5投資永住権プログラムの詐欺にご注意下さい(?)
以前も書かせて頂きましたが(☆)、我が家はEB-5投資永住権プログラムにより米国移民ビザ・グリーンカードを取得することが出来ました。アメリカ移住を決めた段階で直ぐに取得申請を始めれば良かったと今になってはおもいますが、最初は詐欺が怖くなかなか申請へ踏み出せませんでした。その為、F1学生ビザ、H1B就労ビザ、E2投資ビザを経てからの申請となりました。
EB-5 は1990年に米国連邦議会で起案された正式名称 “Employment-based Fifth preference visa”というグリーンカード申請プログラムです。米国移民局が認可した地域センター (Regional centers ・全米に 100以上存在))から投資するプロジェクトを選定し、一定金額以上の投資を行い 、2年以内にフルタイム社員 10名以上の新規雇用創出・維持が確認出来れば、米国永住権グリーンカードが発給されることとなります。投資収益があった場合にはその収益を得ることも認められています。
(※補足-1990年のプログラム開始当初は、申請者が事業計画書策定・財源説明を行い、申請者自身が直接投資・事業に参画する必要がありました。しかしフルタイム社員 10名の雇用創出は容易ではなく 、1994年に修正案が出され上記のような投資方式に変わりました。)
しかし、プログラム開始当時には法整備が十分に進んでおらず、投資を行ったにもかかわらずプロジェクトが中止してしまったり、グリーンカードが認可されず、投資金を失うケースが多発しました 。結果一旦プログラムは中止となり、2003年以降に法整備が整えられEB-5 プログラムが再開されたという経緯があったのです。その為我が家がアメリカ移住をした2008年辺りに詐欺や問題が減っていたといえども、やはり怖くてなかなか申請には直ぐには動けなかったのです。
このEB-5プログラムの怖いところは、永住権の申請を行う最初の段階で投資金を全額支払わなければならないところです。投資した後に問題が発覚しても投資資金が100%戻ってくる保障がないのです。
近年、EB-5プログラムを通じて永住権を取得しようとしている外国人投資家をターゲットにした不正投資詐欺事件が再度発生しており、米国証券取引委員会(SEC)はEB-5プログラムを管理する帰化移民局(USCIS)と緊密に連携して、投資詐欺に停止をかけるための緊急執行措置を講じている、と聞きました。
この一、二年、ハワイで新しく建設される不動産を購入するとEB-5投資永住権を取得出来るという広告記事をあちらこちらで見かけました。その不動産は投資家ご自身が利用出来るという内容でした。果たしてそれ程都合の良い話があるのでしょうか?
私は専門家でないので正直分かりません。ただ、我が家がEB-5投資永住権を取得した際にお世話になった弁護士の先生にお聞きしたところ、先生が首をかしげていらっしゃった、ということだけはここに書いておきたいと思います…。
EB-5投資永住権取得をご検討される皆さま、どうぞ慎重に投資分析を行い詐欺にお気をつけ下さいね。

我が家はシアトルのホテル建築プロジェクトに投資しました。プロジェクトが実在するのか、建築が進んでいるのかのを確認する為に投資後ハワイからシアトルへ何度か訪れました。
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