組織の衰退?ダウ平均構成銘柄からGEが除外されてしいました…。
「ダウ工業株30種平均構成銘柄からGE(ゼネラル・エレクトリック)が除外される」というニュースに驚きました。以前GEは時価総額で全米1位になったこともある圧倒的存在でした。今は業績低迷により株価が大幅に低下し、指数委員会はダウ最高価格銘柄と最低価格銘柄の比率を10対1以下に抑えたい意向にも関わらず、GEとボーイングの株価の差はその2倍を超えてしまっていたそうです。
栄枯盛衰。企業のライフサイクルなのでしょうか、、。
アメリカ企業の経営成功例ケーススタディとしてしばしば取り上げられていた元CEOジャック・ウェルチ氏の組織変革、GEバリュー、コーポレート・ユニバーシティ(企業内大学)、選択と集中、といった言葉が懐かしいです。
堺屋太一氏の「組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか」をもう一度読んでみたくなりました。一体何がGEを今のような状態に変えてしまったのでしょうか。
経営戦略・事業戦略の重要性は言うまでもないですが、その他の点として現在のGEは一体どのような企業文化を持っているのでしょうか。以前と何か変わったのでしょうか。
GEは数年前にGE社員の行動基準であった「GEバリュー」をつくり変え「GEビリーフス」という新な行動基準を取り入れていますが、「行動基準の用語が分かりづらくなったな」と勝手に思った記憶があります。スピーディーに刻々と変化していく時代環境に適合するようつくり変えたのでしょうが、環境への過剰適合は逆効果な時もあるともいいますよね..。「GEビリーフス」は何か変化をもたらしているのでしょうか。又、GEのコーポレート・ユニバーシティ(企業内大学)は共同体組織、機能体組織、どちらへの影響を高めてきているのでしょうか..。
しかしGEはダウ工業株30種平均構成銘柄から除外されるといえども依然時価総額約$120ビリオンの大企業です。今後再び、素晴らしい経営戦略及び組織運営により業績及び株価を著しく回復させたアメリカ企業の成功例として、新バージョンGE社ケーススタディなどを読める日が来ることを願っております。

6月のシアトル
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