インドに優秀なIT技術者が多い理由
トランプ政権以後アメリカでは専門技能職外国人向けH1Bビザ審査が厳格化しました。その影響もあって日本の楽天やメルカリなども外国人技術者から就職先として人気が出ているのだと思うのですが、今回メルカリの外国籍新入社員44人の内、なんとインド人が32人と圧倒的であると知り「何故インド人はそれ程にもIT(情報テクノロジー)に強いの?」と首をかしげました。次男の学校がマイクロソフト本社近くにあり、お友達の親御さんがインド人でマイクロソフト社勤務という方が多いことからも気になります。何故インド人には優秀なIT技術者が多いのでしょう?
少し調べてみれば、決してインドの教育水準が世界的に高い訳ではありません(国際的ランキングを見ると)。国内に教育格差があることが分かります。しかし、勉強が出来る機会を与えられている子供達は必死で勉強している姿も浮かび上がってきます。貧しい家庭に育ちながら学校に通っている子供は、スマホやゲーム、テレビで遊ぶのではなく、家事から解放された時間は与えられた教科書を有難く丸暗記するぐらいに読んでいる、という話もありました。貧富の差が大きいので教育環境も様々だと思うのですが、掛け算などは二桁掛ける二桁などまで暗記させられています。試験問題も穴埋めよりも全部暗記していないと解答出来ないような問題がある、と某学校経営者が話しておりました。暗記量が半端ないそうです。しかし、中学生ぐらいになると「考えさせる授業」が増えるそうです。IT技術に関しては9歳からMS-Dosから勉強し中学生から Java やC言語を勉強する、と自己の勉学経験を語っていた若手IT技術者の話もありました。IT技術に力を入れた教育が伺えます。
インドでは独特の社会的身分制度であるカースト制度の影響が現存し「職業選択の自由度が低い」という話もありました。そのような状況下「新しい職種であるIT技術者は古い制度の中に入らないため広がった」とのことでした。
さて、実際はどうなのでしょう?次男の学校が始まってまだ一ヶ月半なのでインド人の親御さん達とゆっくりお話する機会はありませんでした。が、これからお会いしてお話する機会は増えると思います。少しずつインドの教育事情を聞いてみたいな、と思います。

10月中旬 小雨のシアトル。今朝は11度でした。
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